※前回の記事はこちら
一斉配信で旬な内容を配信する一方で、日々の顧客のロイヤリティを上げていく方法が自動応答メッセージです。
よくある質問やキャンペーンに合わせて自動応答を設定し、想定される質問に対してあらかじめ回答を設定しておくことで素早くユーザーへの回答を行うことができます。
LINE公式アカウントの自動応答メッセージ機能
LINE公式アカウントで利用できる自動応答メッセージ機能は2つあります。
- 応答メッセージ機能
- AI応答メッセージ機能(シンプルQ&A)
2つの機能の違いと設定例を紹介します。
目次
応答メッセージ機能
応答メッセージ機能は、ユーザーからのメッセージに対して事前に設定したメッセージを自動で送信できます。応答メッセージ機能には、特定のキーワードに反応して回答するキーワード応答があります。(この特定のキーワードを設定しない場合は、ユーザーからメッセージを受け取ったらメッセージの内容にかかわらず返信を返す、といった設定になります。)
※キーワード応答の場合、設定したキーワードと完全一致する文章が送られてきたときのみ有効となります。
例えば「キャンペーン」でキーワードを設定していた場合、「今どんなキャンペーンがありますか?」といった文章では該当しません。
このように、キーワードに一致しない場合は、キーワードを設定していない自動応答のメッセージが送信されます。この設定の場合は右の図のように「キャンペーン」という言葉のみでメッセージが送信される必要があります。
ユーザーが送信するメッセージをキーワードに一致させるための入力補助としてMessaging APIで利用できるクイックリプライや、OAM画面から設定できるカードタイプメッセージが有効です。
質問したい内容をカードの選択肢からクリックするだけでキーワードを送信できるようになるため、フロー化でき使いやすいチャットボットが作れます。
AI応答メッセージ機能(シンプルQ&A)
AI応答メッセージ機能は、ユーザーが送信した内容をAIが判定し回答に適したメッセージ(※メッセージ内容は設定可能)を送信する機能です。
応答メッセージ機能はキーワードの設定を行うことで厳密な判定が行われますが、AI応答メッセージは「あいさつ」「お礼」などのタイプごとに分類されているため、“「お礼」と判断されるタイプ”のメッセージには「どういたしまして!」を返信したいといった設定方法になります。
“タイプ”は「あいさつ」「お礼」など想定されるカテゴリをLINE社が業種別に用意しており、業種に特化したタイプが表示されます。業種は自身で選択する必要があり、OAM画面「業種カテゴリー」より選択可能です。
【注意点⚠】AI応答メッセージは、AI がアルゴリズムに則って返信するため意図した回答が送信されない場合があります。
「こんにちは」と「こんにちは!」に対しては「こんにちは」を返信したいけれど、「Hello」や「Hi」には「Hello」を返信したい場合は、個別で応答メッセージに設定する必要があります。AI応答メッセージでは任意の文言に対して返信を出しわけることはできません。
応答メッセージとAI応答メッセージの組み合わせ
応答メッセージとAI応答メッセージを組み合わせて使うことで、効果的なボットを作成することができます。
(指定しない場合はランダムに返信される)
■ AI応答メッセージ…カテゴリに対する返信内容しか設定できない
設定例を紹介します
キーワード | 返信内容 |
---|---|
こんにちは | こんにちは |
Hello | Hello |
안녕 | 안녕 |
(なし) | すみません。もう一度別の言葉でおためしください。 |
タイプ | 返信内容 |
---|---|
あいさつ | こんにちは |
このような設定の場合、下記のように返信が行われます。
ユーザーが送信したメッセージ | ボット応答 |
---|---|
こんにちは | こんにちは |
Hello | Hello |
やっほー | こんにちは |
むむむねの | すみません。もう一度別の言葉でおためしください。 |
「こんにちは」「Hello」はキーワード指定の応答メッセージが動作し、「やっほー」にはAI応答メッセージが動作しています。読み取れない文言については、AI応答メッセージの「長文質問エラー」というタイプが適応されることが多い(※ユニークビジョン検証)のですが、該当しない場合のためにキーワードなしの返信を用意しておくとよさそうです。
自動応答メッセージの設定方法は簡単ですが、どのようなフローを想定するか、自動応答できない内容がおくられてきたときはどのような返信をおくるかなど、ストーリーの設定が重要です。
ユーザーフレンドリーなボットを目指しましょう!