錦織圭選手のATPファイナル全4戦の実況ツイート数をグラフで振り返る

今年9月の全米オープンテニスで準優勝を果たした錦織圭選手。今年、話題になったスポーツ選手の一人だと思いますが、先月開催されたATPワールドツアー・ファイナルにも出場。年間ランキングを参考に上位8名しか出場できないというツアー最終戦にアジア人初出場ということもあり、注目が集まっていました。

英国での開催ということでライブ中継は日本時間の深夜となりましが、そこは注目の大会。Twitter上でのツイート数(※1)を参考に、その盛り上がり具合を調査してみました。

 

ツイート数が多いのはやはり試合中。ジョコビッチ選手との準決勝は4倍のツイート数

まず、錦織選手の出場試合は以下の4戦でした。

・11月09日(1次リーグ):VS アンディ・マレー選手(2-0で勝利)
・11月11日(1次リーグ):VS ロジャー フェデラー選手(0-2で敗北)
・11月13日(1次リーグ):VS ダビド フェレール選手(2-1で勝利)
・11月15日(準決勝):VS ノバック ジョコビッチ選手(1-2で敗北)

錦織選手の出場期間中の時間毎のツイート数をグラフにすると、以下のようになります。

1109-1116

4つのピークは深夜0時~2時前後の数時間に表れており、どれも試合中の時間帯となっています。

最初の3戦のピーク時のツイート数は、1時間当り3万ツイート前後ですが、15日は約14万ツイートで4倍以上。これはジョコビッチ選手との準決勝という理由以外にも、この試合だけ民放(テレビ朝日)の放送があったということも関係してそうです。

また、過去記事「Twitterで見る2014年10月秋クールの連続ドラマの動向」の「第1話放送日のツイート数」の数値と比較しても、1位の「地獄先生ぬ~べ~(日本テレビ)」が初回放送日(1日)で19万超えに対し、15日の準決勝は試合中(3時間)のツイート数が20万超えとなり、人気ドラマと同等以上のツイート数があったことになります。

 

1次予選の全3戦は試合終了時にピークだが、準決勝は2セット目奪取時がピーク

次に、各試合中のツイートを分単位で見てみたいと思います。各試合前後のツイート数を分単位でグラフにすると、以下のようになります。

【11月09日(1次リーグ):VS アンディ・マレー選手(2-0で勝利)】
01-1109

試合終了後、「0:51」に「5,600」ツイート。試合中でも分間数100ツイートはつぶやかれていますが、やはり試合終了後は一気にツイート数があがります。

 

【11月11日(1次リーグ):VS ロジャー フェデラー選手(0-2で敗北)】
02-1111

試合終了時の「0:23」に「1,200」ツイート。試合中のツイート数は他の試合と変わりませんが、試合終了後のツイートは少なめです。敗戦ということも関係しそうではありますが、このデータだけでは明確にはわかりません。今後の参考にはできそうです。

 

【11月13日(1次リーグ):VS ダビド フェレール選手(2-1で勝利)】
03-1113

試合終了時の「0:17」に「3,831」ツイート、続く「0:18」に「3,640」ツイート。ツイートの中身を見ていると、逆転勝利、そして準決勝出場が他の試合の結果次第ということもあり、他の2試合よりも試合後のツイートに盛り上がりを感じました。

 

【11月15日(準決勝):VS ノバック ジョコビッチ選手(1-2で敗北)】
04-1115

2セット目奪取後の「0:14」に「13,136」ツイート、試合終了時の「0:42」に「7,607」ツイート。注目の準決勝だったことはもちろんですが、民放(テレビ朝日)による放送、そして放送日が土曜深夜であったこともあり、他の試合と比較すると圧倒的なツイート数でした。各試合の視聴率をこのグラフに重ねられると、何か相関関係があるかもしれません。

 

以上、ツイート数に着目して調査してみましたが、これらの実況ツイートを見ていると、テレビとTwitterの愛称の良さはつくずく感じます。今後もソーシャルメディアの気になる情報を調査/蓄積して公開していきたいと思います。

(※1)ツイートデータは、「ソーシャルメディア統合管理・効果測定ツール Beluga(ベルーガ)」のキーワード検索機能にて取得。「錦織」というキーワードで検索した場合の集計結果です。