「Belugaキャンペーン研究所」とは?
年間700件以上実施されるBelugaキャンペーンの過去データを独自に分析し、参加数やフォロワー増加数などの数字とはひと味違う、SNSキャンペーンの新たな効果指標や魅力を発見するシリーズ
SNSキャンペーンはマーケティングファネルの上流部分における「認知拡大」や、ロイヤルティが高まった後の「ユーザー間でのコミュニケーションの活性化」「ユーザーとの交流」など、顧客集めやファン化を目的としたものが知られています。
実はTwitterやLINEでも販促を目的とした「マストバイ」を条件としたキャンペーンができます。
発話量は増えた、エンゲージメントは増えた、ただ、実際に商品やサービスの売り上げにどう貢献したのか成果が見えづらいといったことが、課題になることはないでしょうか?
このようなキャンペーンでは、商品を購入したことの証明が必要です。
さまざまな方法で購買証明を確認する「マストバイ」施策の中でも、今回はLINEキャンペーンにおいてとてもメジャーな、「レシート応募」を紹介します。
目次
マストバイキャンペーンとは?
マストバイキャンペーンとはクローズドキャンペーンの一つで、商品の購入を条件とする販促キャンペーンのことです。商品を購入した証明となるもの(購買証明)を使って応募する形式です。購買証明はレシートが一般的ですが、デジタルテクノロジーを使ったキャンペーンにおいては、レシート画像だけでなく、さまざまな購買証明が試行錯誤されています。
なお、クローズドキャンペーンとは、主催側が提示した条件を満たすユーザーだけが参加できるキャンペーンです。マストバイキャンペーンにおける条件とは、「指定の商品を購入すること」となります。
「LINEレシート応募」キャンペーンとは?
「LINEレシート応募」は、LINEの企業アカウントのトーク上で、対象商品を購入したレシートをアップロードすることで参加完了となる、プレゼントキャンペーンです。
「対象商品を購入している」ことが参加条件の1つとなるため(マストバイキャンペーン)、参加数が売り上げに直結する仕様となっています。
<想定フロー>
- 広告やTwitterから特設ページに遷移
- 特設ページで「応募する」ボタンをタップ
- 友だち追加画面に遷移し、友だち追加を行う
- 公式アカウントのリッチメニューをタップ
- 認証を承認
- 応募ページが表示され、画像を撮影またはフォルダからアップロード
- 初回参加時のみアンケートに回答
- 応募完了ページが表示、またはトークに応募完了メッセージが届く
※上記は事後抽選(キャンペーン終了後に抽選)ですが、インスタントウィン(即時抽選)での実施も可能です
※コース選択を行う場合は、応募ページに設置が可能です
▶ユニークビジョンで実施いただいたLINEレシートキャンペーンの事例はこちらから
どの程度のユーザーがちゃんと対象商品を購入してくれるの?
レシート応募キャンペーンの仕様としては、ユーザーが「画像をアップロード」をし、その内容が「対象商品を購入したレシート」であった場合に、当選の可能性があるというものです。
そのため、実際には「レシートではない画像」をアップロードすることや、対象外のレシートをアップロードすることが可能です。このため、主催者側では後日判定とし、目検でチェックしたり、即時でレシート内容を判定するためにOCR、AIなどを活用したりします。
では実際にレシートキャンペーンを行うと、どの程度「条件を満たしたレシート」をアップロードしてくれるのでしょうか?
過去に実施されたレシート応募の複数キャンペーンの中から、1000件ほどを対象に目視で内容を確認しました。
①レシートがアップロードされた割合
ユーザーがアップロードした画像のうち、約90%がレシート画像でした。
②レシートのうち応募条件を満たしていた割合
アップロードされたレシート画像のうち、約85%が参加条件を満たす内容のレシートでした。
③全体の内訳
アップロードされた画像の全体の内訳を確認すると、全体のうち約75%が条件を満たしたレシートとなっておりました。
多くの場合、正しい内容のレシートがアップロードされていました。
ユーザーが「条件を満たす内容のレシート」以外の画像をアップロードすることは少なく、参加の意思のない悪戯などはあまりないことがわかりました。
OCRを利用されるキャンペーンの場合、OCRでの「条件を満たすレシート」の判定は、今回の目視での調査結果よりも下回ることにはなりますが、レシートキャンペーンにおける参加データの一例として、キャンペーン検討の際に参考となればと思います。
まとめ
レシート応募キャンペーンは、商品への印刷やシールの貼り付けなどもなく、簡単にはじめることのできる「マストバイ」を参加条件としたキャンペーンです。
調査の結果、有効レシートの数は参加の内約75%と多いことがわかりました。
全体の中で不正参加だと認識できた画像は約1%、重複画像は全体の約6%程度となっております。
多くの場合、不正参加はOCRでは判別することが難しいため、インスタントウィンを用いたキャンペーンの場合は、不正参加にも当選が出る可能性があることが懸念となります。
弊社のツールBelugaキャンペーンfor LINE、Belugaキャンペーンには、簡単にレシートを目視でチェックすることのできる管理画面があり、事後抽選やマイレージ施策の際に、利用いただくことが可能です。
すでにTwitterで多くのフォロワーを獲得できている公式アカウントがあれば、LINEで実施するキャンペーンの告知をTwitterで行っていただくことで、Twitterアカウントのフォロワーに購買を促すこともできます。
SNSで集めたユーザーに対し、「マストバイ」キャンペーンを通して、実際に商品やサービスに触れるという体験を提供することができるのです。
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