前回の記事では、企業Facebookページの月間投稿数の増減傾向を分析しました。
(前回紹介した月間投稿数の推移)
投稿数が増加しているのは月間100投稿以上のページのみで、それ以外は減少傾向という結果が出ましたが、減少傾向といっても実際に投稿が減少しているページはどの程度あるのでしょうか?
今回は前回のデータをさらに分析し、「増加傾向と減少傾向のFacebookページの割合」を調査してみました。
調査対象は前回と同じです。
- 対象期間:2013年7月~2015年6月(2年間)
- 対象Facebookページ:Belugaポータルに登録中の2158ページ(全ページから有効ページを抜粋)
※以下、増加傾向と減少傾向の定義ですが、調査期間(2年間)の月間投稿数の散布図で回帰直線を求め、右肩上がり(傾きプラス)を増加傾向、右肩下がり(傾きがマイナス)を減少傾向としています。
投稿数が減少傾向にある企業Facebookページは全体の65%
まず最初に、改めて調査対象となる全Facebookページを投稿頻度(月間平均投稿)ごとに5つに分類した場合の分布をみると、以下のようになります。
上記のグラフを、投稿数が増加傾向と減少傾向のページに分けて表示すると以下のような分布になります。
全2158ページ中、減少傾向が1405ページで約65%と過半数超えとなりました。分布を見ると、どの投稿頻度でも同程度の割合になっているように見えますが、実際に100%積み上げで割合を見ると、以下のようになります。
投稿頻度(月間投稿数)が少ないほど減少傾向のページが占める割合が多く、投稿数が多くなるに従ってその割合が少なくなるという傾向はありそうですが、大きなバラつきは見られません。
ここまでくると、減少傾向と増加傾向のページそれぞれでどのような特徴があるのかさらに調べたいところですが、ひとまず今回の分析でわかたったことを簡単にまとめると、
- この2年間で投稿数が減少傾向のページは65%、増加傾向のページは35%
- 増加傾向と減少傾向のFacebookページの分布は、どの投稿頻度でもほぼ同等(投稿数が極端に多いページを除く)
- 投稿頻度が低いページほど減少傾向のページの割合が多く、投稿頻度が高いほど少ない(若干の傾向)
ちなみに、投稿数が少ない=活性度が低い・活用していない、ことにはなりませんので(投稿数を減らし、より1投稿に力をいれる方針になってるとも言えます)、この辺はいいね!数やエンゲージメント率など、ユーザーの反応も含めて分析してみたいところです。
また、ここまで前回の流れで投稿頻度ごとに分類して傾向をみてきましたが、ファン数ごとに分類した場合や、投稿タイプとの関係性など、別の角度から引き続き分析していきたいと思います。
ちなみに投稿数が増加傾向・減少傾向のトップは、、、
最後におまけですが、増加傾向・減少傾向、それぞれのトップはどのページだったかというと、、、
<増加傾向の1位>Yahoo!ニュース
以降、Amazon.co.jp (アマゾン)、ねとらぼ、HuffPost Japan、Ld_BLOGOS、Reuters Japan、東洋経済オンラインなど、小売販売やニュースメディアを中心に続きます。
<減少傾向の1位>YOMIURI ONLINE
減少傾向の方は、Fashionsnap.com、ITproなどが続き、こちらもメディア系のページが目を引きます。
いかがでしたでしょうか。
今後も引き続き、過去データを分析したレポートをお届けしていきます。