人気ハッシュタグの投稿傾向や特徴を分析してみた

 

企業の活用が本格化してきている人気のInstagaram(インスタグラム)。製品紹介からキャンペーン、イベント連携など活用方法はさまざまですが、中でもハッシュタグの活用方法は重要なポイントの一つです。

ただ、ハッシュタグは検索時に投稿件数が確認できるぐらいで、それ以外の情報、例えば毎日どの程度の投稿数があり、どういった傾向があるのか、といった内容を把握することは簡単ではありません。今回はそんなハッシュタグをツールを用いて分析し、そこからどういった情報が得られるのかを実践してみました。

 

分析対象にはそれなりに投稿数があるものがよさそうでしたので、日本の公式Instagramアカウント(@instagramjapan)のプロジェクトの一つ、「#ふわもこ部」を選定しました。ペットや動物たちの投稿が集まる人気のハッシュタグです。

 

以下、今回の分析から把握できた特徴をいくつか紹介したいと思います。

※分析には、弊社クラウドサービスの一つであるソーシャルメディア総合管理ツール「Beluga」のInstagram分析機能を使用し、2015年6月のデータを中心に分析しました。

 

日毎の投稿数は2000~3000。さらに右肩上がりで上昇中

まず日毎の投稿数をグラフ化すると以下のようになりました。1日あたりの投稿数は2000~3000。日によって増減があるものの、明らかに増加傾向。投稿=参加と捉えた場合、このプロジェクト(ハッシュタグ)の活性度は上がっているといえそうです。

posts-a-day

 

ユーザーの投稿頻度は、1人あたり週平均で4.3投稿。127投稿の強者も!

次に、ユーザーあたりの投稿頻度がどの程度かを見てみました。特定の1週間(6月1日~6月7日)を分析したところ、この期間に投稿された総数は16,659投稿で、ユニークユーザー数は3,840。単純に平均を取ると、1週間の1人あたりの平均投稿数は4.3投稿となります。さらに、ユーザーあたりの投稿頻度を集計したところ、以下のような分布になりました。

post-user

1週間で1投稿のみのユーザーが全体の34%で一番多いのはイメージがつきますが、10投稿超え、20投稿超えのユーザーもそれなりにいることに驚きました。

仮に、週7投稿以上しているユーザーを「毎日投稿しているユーザー」とした場合(少し強引ですが)、そのユーザーの割合は20%。その20%のユーザーの投稿数を集計したところ、全体の56%となりました。(ちなみに、一番多く投稿しているユーザーは127投稿。すごいですね。。。)

現状では比較対象がないため、相対的にこれらの値の良し悪しについてはなんとも言えない状況ではありますが、「ふわもこ部」に投稿しているユーザーの参加頻度や親密度はかなり高いのでは!?という印象を受けます。今後、他のハッシュタグの分析をした際にはベンチマーク対象の一つとして活用したいところです。

 

時間帯毎の投稿数を見ると、1日の波形はほぼ同じ

最後に、日毎/時間帯毎の投稿数も見てみました。1週間分を重ねあわせると以下のようになります。若干ズレが大きい波形は土曜(6月6日)と日曜(6月7日)ですが、それ以外の平日の投稿はかなり似通った波形となりました。「ふわもこ部」のユーザーの行動は、ある程度パターン化されてきているようです。それにしても、朝の時間帯の投稿が多いのには少し驚きました。

posts-a-hour

これだけ同じような波形の場合、もっとデータを深堀りしていけば、いろいろな発見がありそうです。キャンペーンやイベントの企画、運用改善の施策を検討する際の参考データとしてなど、活用の場は多いのではないでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか。今回はツールを使って出力したデータを、簡単な集計でグラフ化しただけの分析とさせてもらいましたが、これだけでも見える化することで発見と収穫がありますね。

また、ちょうどこのブログを書いている最中にInstagramがアップデートされ検索機能が強化されたようです。これからより一層、ビジネスにおいてのInstagramの重要性が増し、データ分析も活性化していきそうです。

 

今回の分析で利用した弊社クラウドサービスについては、こちらからどうぞ!
・ソーシャルメディア総合管理ツール「Beluga」