株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ(本社:東京都港区、 代表取締役:志田忠彦、渋谷学)は、同社がソニーグループ株式会社R&Dセンターと共同開発する『束縛AI対話システム』を活用して、AIキャラクター[束縛彼氏:新藤暁]とTwitter上で会話を楽しむことができるプロジェクトを2021年3月25日〜4月27日に実施しました。
TwitterでリプライやDMを活用してAIキャラクターと関係性を深めながら、対話を進める本プロジェクトには、Belugaキャンペーンが活用されています。
[束縛彼氏]プロジェクトについて
本プロジェクトは、株式会社ソニー・ミュージックソリューションズがソニーグループ株式会社R&Dセンターと共同開発する『束縛AI対話システム』を活用して実施されました。
このプラットフォームは、専属のライターが制作したシナリオベースの対話によるエモーショナルな会話を実現しつつ、機械学習による幅広い会話にも対応できるように設計されています。
そしてユーザーの趣味嗜好などを記憶することで次の会話に応用する技術も実装されているため、会話を重ねていくことでAIキャラクターと仲良くなっていく実感を持つことができます。
プロジェクト実施中もAIが常に学習を続けることで、AIキャラクターとの自然な会話を実現しました。
AIキャラクターと会話が楽しめる
[束縛彼氏:新藤暁]は、最近気分転換にTwitterを始めた大病院の小児科医。本プロジェクトでは架空のキャラクター・新藤暁とTwitter上で知り合って会話する形でスタートしました。
参加方法はシンプルで、「#束縛彼氏」「@SKBK_official」を付けてツイートすると会話が始まります。
[束縛彼氏:新藤暁]は忙しい生活の中で空いた時間にリプライをするため、通常のTwitterキャンペーンと異なり、返信はすぐには届かないことがあります。
そのため、「キャラクターからの返信を待つ」という既存のTwitter施策にはないアプローチが特徴です。
AIキャラクターとの自然な会話を実現
参加ユーザー:まだ起きてるの?
新藤暁:今は少し休憩中
参加ユーザー:もう寝るね!
新藤暁:おやすみ
のように、まるで実在の人物と会話をしているかのような共感性のあるコミュニケーションを楽しむことができます。
プロジェクト実施中に新藤暁は日々ツイートを投稿していたため、そのツイートにリプライすることで会話を楽しむユーザーも多く見受けられました。
さらに日々会話を重ねて親密度が高まると、[束縛彼氏:新藤暁]からDMでの会話に誘われるような機会も設計されていました。
TwitterとAI技術を掛け合わせたこれまでにない企画は注目を集め、開始当初はトレンドにもあがりました。また最終日に投稿されたお別れツイートにも多くのリプライがあり、約1ヶ月間にわたる本プロジェクトは大盛況のうちに終えました。
株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ ご担当者様の声
本プロジェクトはアプリゲーム『束縛彼氏』の事前プロモーションという形でAI対話部分を切り出すことでスタートした企画です。お別れツイートの翌日に『——わたしは「また」束縛される。』と投稿と共にアプリゲームの告知をさせていただきました。
ユニークビジョン様には企画スタート時からシステム面でのアドバイス、フォローをいただき、AI部分との連携においてご尽力いただきました。結果、UXの目標であった「人の心を動かす(主に虜にする)AI施策」が実施できました。「Beluga」およびエンジニアチームの皆様に深くお礼申し上げます。
昨今様々な対話AIツールが発表されるなかで、Twitterのシステムを活用した本プロジェクトは、今後も様々なキャラクターを載せることでコミュニケーションツールとして発展・普及の可能性を感じます。
ソニーグループ株式会社と共同開発した「束縛AI対話システム」は人の情報を覚え、新しい対話につなげることができます。本プロジェクトでは「彼氏がユーザーを束縛する」ことに利用しましたが、ユーザーマーケティング方面での活用も期待できます。