【制度紹介】 独自ピアボーナス制度「Belpo」

2022.09.02

こんにちは。ベルーガです!
今回はユニークビジョンのピアボーナス制度である「Belpo」についてご紹介します。

Belpoとは

ユニークビジョンでは感謝の気持ちを伝える際に、Belpoという独自のポイントを贈り合うピアボーナス制度を設けています。
自社サービスシリーズ名であるBelugaにちなみ、Belugaポイントを略してBelpoと名づけました。

感謝だけでなく、良かった、面白かった、おめでとうなどのポジティブフィードバック全般を目に見える形で日常的に行い、毎月上位者には表彰も行っています。

社員全員が送付対象となっているため、プロジェクトチーム内に限らず社内横断的なコミュニケーションを活発化させることや、ポジティブフィードバックを見る・贈る・受け取ることによる心理的安全性の向上も目的としています。

Belpoの運用方法

現在の運用では、社員が毎日の退勤時にslackのワークフローから提出している日報の1項目として贈り合っています。
Belpoを贈りたい=今日1日の中で最も感謝の気持ちやポジティブなフィードバックを伝えたい相手と、その理由を記入します。

贈った人、贈られた人、理由はBelpo専用チャンネルに投稿されるため、他の社員も内容を確認できるようになっており、二人の間だけで終わらず更なるコミュニケーションに繋がることがあります。

日報と同時に贈るため、1人当たり出勤日数分、月に20件強のBelpoを送信することになります。
受け取る数は人により異なりますが、多い人で月に61件受け取っていたこともありました。
50名弱の会社の中で、毎日約3名ずつから感謝の気持ちを受け取っていたということに、影響力の大きさを感じられます。

Belpoは毎月獲得数を集計し、全社朝会にてランキング上位者を発表しています。
純粋なBelpoの獲得数ランキングと併せて前月獲得数からの増加分のランキングも公開しており、増加分で1位から3位が表彰対象、つまり前月と比較してより多く感謝の気持ちを受け取った人が表彰されるシステムになっています。

1位の人は、全社朝会の中で賞金獲得のサイコロチャンスに挑戦してもらいます。
20面ダイスを振り、Belpo獲得数×Belpo送信数×サイコロの目の結果が賞金となり、その場で代表より手渡されます!
例として、40Belpoを獲得し、20営業日分Belpoを送り、20の目を出すことができれば16,000円となります。
過去最高額は18,720円でした。

自身が影響度のある行動を取る中でBelpoを贈ってくれた人がいて発生した賞金であることと、Belpoの目的がコミュニケーションの活性化にあることから、賞金は全額でなくとも社員との更なるコミュニケーションに使うことが推奨されており、数人でランチに行く際に使用する社員もいます。

1位から3位の人には、獲得月と氏名・順位がプリントされたBelugaくんのアクリルスタンドが贈られます。
何度もランクインを目指してほしいという想いから、卓上にいくつか並べても邪魔にならないコンパクトサイズで作成しています。

Belpoの誕生と目的

Belpoの制度は、コミュニケーションワーキンググループが2019年末ごろから検討していました。
当時、コミュニケーションWGを中心として会社全体で目標管理の手法にOKR(Objectives and Key Results)を採用し始めていました。
OKRはインテル社で生まれ、GoogleなどのIT企業でよく導入されてきた、チャレンジングな目標管理手法です。

OKRは、CFR=対話(Conversation)・フィードバック(Feedback)・承認(Recognition)のサイクルと併せて運用することでより効果が高まると言われています。
OKRを補強するCFRを叶える施策や心理的安全性を高める施策を考えていく中で、以下のような目的を持って2020年4月からポジティブフィードバックを贈り合う制度としてBelpoが誕生しました。

  • 表彰されるチャンスを増やす
    →CFRの承認(Recognition)

    ユニークビジョンには年末にMVP・技術賞・UV賞などの表彰制度がありますが、受賞者は年に数名しかいません。
    対して、先頭に立って大きく目立つわけではなくとも、良い影響を生む行動をしている人が大多数です。
    そのような社員にもスポットを当て、もっと多くの人が表彰を受ける機会を増やしたいと考えました。

  • 他社員の良いところを探す文化を広げる
    →CFRのフィードバック(Feedback)、対話(Conversation)

    毎日誰かに感謝を伝えると自分の幸福感も上がるという研究結果があります。
    会社でいろんなメンバーと関わりながら仕事をする中で、誰しも感謝の気持ちを感じる機会は毎日あるかと思います。
    せっかくならそういった思いをアウトプットしてもらい、伝える側も受け取る側も幸福感高く仕事をしてもらえたらと思っています。
    また、そのアウトプットを第三者が見ることでも、社員同士の新たな一面を知ったり、コミュニケーションに発展したりというきっかけになることもあります。

  • 社員の自発的行動を促す
    ポジティブフィードバックは、良い行動がないと受けることはありません。
    初めこそそれが目的となっても、自発的に行動を起こすきっかけとなる制度を作ることで、その行動は制度を置いて更に発展していくことが考えられます。

▲ユニークビジョンの「Belugaシリーズ」サービスキャラクター「Belugaくん」を取り入れたBelpoマーク

進化し続けるBelpo

Belpoは誕生当初、日報提出に紐づく形ではなく、月に20件を好きなタイミングで送るシステムで始まりました。
感謝の気持ちを贈りたい!と思ったときにすぐ実行できるよう決められた形式でしたが、導入し始めということもあり、なかなか社員全員が20件を送りきるということがありませんでした。
また、どうしても業務の関係で頻繁に関わる社員の人数がそれぞれ異なるため、獲得数に偏りが大きく発生してしまっていました。

そこで最初の改善策として導入したのが、感謝の気持ち以外にいいね、真似したい、ナイスアイデアなど、月毎のテーマ制です。
テーマ制の導入により、当てはまる行動が毎月異なるため送信先が分散されて、当初の目的にあった「多くの人が表彰を受ける機会」を増やすことが出来ました。
現在でも先述の月間1位が行うサイコロチャンスの賞金計算式にBelpo送信数が入っているのは、この時にBelpoを贈ることそのものに価値を持たせていた名残となっています。

次に、送る内容があっても人によってはタイミングを逃して余らせてしまったり、沢山送りすぎて月後半には送ることが出来なくなってしまったりといった問題がありました。
これを解決する策として現状の日報に紐づく形となり、毎日提出しているワークフローの一項目となったため、送りすぎや送り忘れを防げるようになりました。
Belpoを送ることは1日の中でも小さな瞬間ですが、だからこそちょっとした変化でも使いやすさへの影響が大きく現れます。

日報に組み込む以前にも、最初はslackでBelpoコマンドを作成していたり、そこからBelpo専用のワークフローに発展したりと、使いやすさを意識して技術的なアプローチで進化させてきました。
ワーキンググループの枠組みがエンジニア・ディレクターに関わらず全社横断で組織しているため、コミュニケーションチームも現在エンジニア2名・ディレクター2名の構成となっており、何か特別なソフトを導入せずともエンジニアパワーで解決できることは、ユニークビジョンならではのメリットです。

日報形式の導入に伴ってテーマ制を廃止したところ再度偏りの問題が発生しましたが、Belpo制度自体がかなり浸透していたため、運用面ではなく表彰対象を変更しました。
贈られる数が多い社員はそれだけ影響力があることの表れとして尊重しつつ、ランキングではその絶対数ではなく、前月の自分よりいかに感謝の気持ちを受け取ったかという前月からの増加数を見ています。

表彰対象(1位から3位)となった社員の総数で重複なしのユニーク数を割った数をユニーク受賞者率とすると、純粋な獲得Belpo数でランキングを構成していた時は38.9%、つまり複数回同じ社員がランクインすることの方が多い状態でした。
対して増加数でランキングを構成するようになってからは、ユニーク受賞者率は62.2%にまで上昇しました。
更に導入時に想定していなかったケースとして、入社初月の社員は前月が0Belpoのためランクインしやすいことなどもあり、「多くの人が表彰を受ける機会」というBelpoの目的をより叶えることが出来ています。

全社に浸透したBelpo制度ですが、今後も更なる進化をコミュニケーションチームで画策中です。
ユニークビジョンでは、他にも様々な制度が社員発で盛り上がっています。
このような活動に興味を持たれた方は是非、お気軽にお問合せください!!

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