2024年10月25日、ユニークビジョンでは、全エンジニア社員が参加する社内ハッカソンを開催しました。 ユニークビジョンでは1~2年に一度、開発合宿やハッカソンを通じて、普段の業務とは異なるチーム体制でテーマに沿った開発に取り組む機会を設けています。
今年度のハッカソンは、”通常の業務からは生まれない新しい手法で開発生産性を爆発的に向上させること”を目的として実施されました。その手段の一つであるLLMの活用を推奨し、わずか1時間という開発時間の中でいかに仕様に沿ったシステムを構築できるかというテーマが設定されました。従来の開発手法の延長では解決できない課題に挑戦することで、全エンジニアの技術力向上と実践的な知識の拡充を目指しました。
概要
全エンジニアを対象としたキックオフは9月27日(金)に実施され、ランダムに編成された4名のチームおよび概要・レギュレーションが発表されました。ハッカソン当日である10月25日(金)16時に仕様書が発表され、17時には成果発表会が開催されるため、実際の開発時間はわずか1時間という設定でした。そのため各チームにはAWS Bedrockを40ドル分利用可能とし、開発におけるLLM活用が推奨されました。
この「仕様提示から成果物提出までの時間がたった1時間」というとてつもなく開発生産性の高い状態を目指し考え続けてもらえるよう、1ヶ月という長い準備期間を設けました。準備期間では「食事管理ツール」「新幹線の座席予約システム」などの仕様書が本番と同じフォーマットで毎週提供され、限られた1時間をいかに効率的に使うか試行錯誤する機会が提供されました。この長い準備期間と超短時間での実装という特徴的な構造によって、より本質的な課題に向き合い、ゼロからの発想で生産性を追求する場が創り出されました。
当日の様子
ハッカソン当日に公開された仕様書のテーマは「キャンペーン負荷スケジュール管理システム」でした。ユニークビジョンでは、SNSキャンペーン構築システム「Belugaキャンペーン」の開発・運営を行っており、このテーマは業務上の課題解決を目的に選定されました。現在、複数のキャンペーンを同時に進行する際の負荷調整や環境管理はGoogleスプレッドシートで管理しているため、システム化によって視覚的に分かりやすく、効率的な管理が実現することを目指しました。
また、成果発表会にはエンジニア以外の社員も参加し、幅広い視点から評価が行われるため、業務で親しみのある「キャンペーン」を題材とし、完成度や利便性が直感的に伝わるカレンダー表示機能なども仕様に組み込まれました。開発時間中、各チームは1ヶ月にわたって考え抜いた戦略を駆使し、規定の1時間でシステムを完成させることに挑戦しました。
成果発表会では、機能性・ユーザビリティ・完成度の3つの評価軸に基づき投票が行われました。多くのチームが求められた仕様を満たすシステムを構築し、短時間でありながら高い完成度を実現するデモとLLMの活用法が披露され、参加者からは驚きと称賛の声が寄せられました。
終了後のCTOコメント
1時間で開発を行うという超高速開発を行いました。それにより効率的にLLMを活用する技術が磨かれると考えたからです。 結果としては、いくつかのチームがカレンダーを表示させ、そこに負荷の状況がわかるようになっていました。 これだけの短期間で実現できたことに、LLMの凄さと開発者の技術力に驚きを感じました。 今回のハッカソンの成果は仕事に活かすことができると考えています。また今後もこのような取り組みを続けていきたいです。