「ワーキング・グループ」とは、メンバーが自分の興味・関心がある技術や、社内の改善点について提案すると、日々の業務時間内でその研究・議論を行うプロジェクトチームをつくることができる、「OPEN & FLAT」を掲げるユニークビジョンで大事にしている取り組みの一つです。
事業企画や採用・広報など、普通の会社だったらそれぞれの部署がありますが、ワーキング・グループとしてチームができることで、「部署が無い=固定した役職者を作る必要が無い」ため、組織がフラットになり、”偉い人”が生まれない仕組みになっています。
”偉い人”がいない、良いことを言う人の意見がフラットに取り上げられる環境を作ることで、メンバー全員がオープンに課題にフォーカスした発言をできるようになり、ボトムアップで会社全体のパフォーマンスが最大化されると考えています。
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今回は、わたくしベルーガがユニークビジョンのワーキング・グループの1つ、品質向上チームについてご紹介します!
今回インタビューする品質向上チームは社内の全プロジェクトをレビューし、ユニークビジョン最大の強みである品質の高いサービスを提供し続けるために活動しているチームです。
ー改めてお伺いしますが、品質向上チームは何をするチームですか?
白石:グループ名の通り、ユニークビジョンが作るサービスにおける品質をより向上させていくことを目的としたグループです。会社全体のプロジェクトについて外からの視点で品質を担保する、言わば第三者機関ですね。
会社全体で品質を担保するために基準を作って各プロジェクトで守られるように管理していくことや、それぞれのプロジェクトで持っているノウハウの共有、スケジュール通りにプロジェクトが進むよう各プロジェクトとコミュニケーションを取ることもしています。
品質向上チームが直接品質を良くするのではなくて、あくまでもプロジェクトが品質を向上させるための基準やツールを提供するチームですね。
ーチームの発足経緯について教えてください。
青柳:会社設立から10年目の2018年初旬、プロジェクトが多くなってきたことにより詳細な開発状況がわからなくなってしまっていました。そのため各プロジェクトがどのフェーズにあるのかをはっきりさせるよう、総括して管理するチームを発足しました。
合わせてリリース時に不具合が起きないよう、それまでプロジェクトごとにチェックしていた部分を社内で共通化する品質シートを作り、統一された観点で品質を担保することも目指しています。
チームとしては全プロジェクトのリリース判定を担うところから始まり、リリース判定会議必須の文化を根付かせるために社内のいたるところにリリース判定の重要性を訴えるポスターを貼っていたこともありましたね。
ー品質チームができて会社はどう変わったのでしょうか。
高瀬:品質チームができてから色々な部分での数値化が進み、見える範囲が広がってきたように思います。
全プロジェクトの進捗を管理していく中で、これだけの工数のものを作ったらどれくらいのテストケースがあるべきか、そこからどれほどのバグが出る可能性があるのか、というようなフェーズ間でのメカニズムがわかってきました。
それを基に、今回はテストケースが足りなかったんじゃないか、などというピンポイントの指摘ができてきています。
品質チームとしても見ていく部分を細かくしていくことで、プロジェクト一覧シートからどんどん形を進化させ、今ではプロジェクト内の各フェーズの進捗がすべて一目でわかるようになっています。
ーチームの取り組みを詳しく教えてください。
白石:主には全体の品質管理、各フェーズでの品質レビュー、リリース判定です。
全体の品質管理という部分では、品質チームで用意した指標に沿って各プロジェクトに
・開発しているものがリリースに向かって漏れなくスケジュール通りに進んでいるのか(進捗)
・開発内容はリリースできる状態になっているのか(品質)
・どれほどのリソースを費やしてどれほどの成果物ができているのか(生産性)
ということを開発フェーズ毎に確認してもらっています。
最近は特に生産性の観点でのチェックを強化しており、開発者側にも意識して進めてもらえる枠組みとして開発生産性指標というものを用意しました。
何人日かけてどのくらいの開発ができたのかということを数値化することで、リリース毎にかかった工数や指標と比較した相対的な生産性が分かってきます。
品質チームはその指標を基に問題ないか確認していますが、もちろん全社員が全プロジェクトの進捗を確認することもできるようになっています。
青柳:品質レビューでは、品質チームで作成した品質シートに沿って、プロジェクト外の目線からきちんとプロジェクトが進んでいるのか、数値的におかしなところがないかを確認しています。
そして社内の最終チェック場となるリリース判定も、私たち品質チームの仕事です。
リリース判定後は社外の方の目に触れるので、品質チームの各メンバーが蓄積してきた今までのノウハウを全て参照しつつ、チェックシートにないことも含めてしっかりと確認しながら毎回緊張感を持って判定を行なっています。
ーチームの中で、個々で分担している活動はあるのでしょうか。
青柳:自分は品質レビューの運営に力を入れています。各フェーズにおいてやるべきこと、用意しなくては行けない資料、開発しなくてはいけない内容などを確認し、次のフェーズの準備まで含めて品質チームのチェックを通過してから進むようにしてもらっています。
高瀬:開発と設計の仕上がりを底上げするために、チェックリストやテンプレートを充実させる部分は主に自分が担当しています。品質チームの活動から得られた品質のノウハウを集約し、具体化させ、全社に還元しています。
白石:僕は最近加入したのですが、各プロジェクトの進捗状況の確認やプロジェクトへの依頼・声掛けなどを主に担当しています。品質チームとして声を上げる以上、説得力を持って間違いのない指摘をできるように品質についてはより一層勉強していかなくてはと思います。自分自身もプロジェクト内のエンジニアとして開発していますが、品質チームの目線から全プロジェクト全体感や進め方を見て理解を深められるのは自分のためにもなると思っています。
ーこれから力をいれていきたいことはありますか?
高瀬:先月までは先ほどの通り生産性指標を作ったことにより、開発フェーズの進捗をよりリアルタイムに見えるようにしてきました。今月からはテストフェーズに注目し、テストの進捗をグラフで可視化しようとしています。
あとリリース後にバグがあってはいけないので、そこは他フェーズよりもより意識して減らしていかないといけないと思っています。 設計フェーズに足りない部分もあると思うので、設計資料の統一など全プロジェクトに影響が及ぶ部分は品質チームで取り組んでいきたいと思っています。
今は品質に関わる様々な可視化を行なっていますが、プロジェクトを進めていく中で自動で数値が取れるようにしていったり、現状だけでなく履歴や推移も見られるようにするなど、ますます進化させていくつもりです。また、品質チームで考えた指標をDevOpsチームが自動化したり、品質チームで発生した問題をレビューチームに依頼するなど他のワーキンググループとの連携も増えているので、そこも強化できたらと思います。
青柳:これからもっと向上させていきたいものは、テストの品質とエンジニアの成長環境です。
テストのチェック観点は品質チームでも現在改善を行なっているところですが、まだまだテストの精度は上がる余地があるので力を入れて取り組んでいます。
エンジニアの成長環境という点では、エンジニア個人の生産性、バグをいかに出さないようにするかというのが今の課題だと思っています。テストで出て来ないバグももちろんあるので、エンジニア個人個人の意識や品質、開発スキルを上げていくことで、全体の品質を上げていきたいです。
本音を言えば最終的にはバグを0にしたいと思っていて、普通に考えたらこの業界的にバグ0なんてほとんどあり得ることではないですが、こういった課題を一つ一つ潰していけば達成することも可能だと思っています。
バグや品質に対して、この規模感で、このレベルできちんと追っていけているのはなかなかすごいことだと思うので、これからもより責任感をもって進めていきます!
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ユニークビジョンでは、品質向上チームを中心として意識が高まることでサービスの質もどんどん高まっています。ユニークビジョンや品質向上チームの活動に興味を持たれた方は是非ご応募ください!